心臓は全ての臓器に酸素と栄養を送る、からだの中心器官です。成人では1日に約10万回の鼓動を打ちます。

心臓の不調には色々な症状があります。様子を見ることはしないで気軽に相談して下さい。

次のような症状の時は当院にご相談ください

息苦しい・息切れがする肺の病気と鑑別が必要です。
下肢や顔のむくみがある腎臓や肝臓、さらには甲状腺の病気を考えなければいけません。
胸が痛い・胸が締めつけられる消化器疾患や精神的な要素も関与しますが、緊急性が高い症状です。
胸がドキドキする特に女性の方は貧血やホルモン異常の検査が有用な場合があります。
めまいやふらつきがある脳梗塞の前駆症状やめまい症、貧血を考えながら鑑別します。

循環器内科で扱う主な病気

高血圧症・脂質異常症

生活習慣病と言われる心臓病の基礎疾患です。罹患期間に応じて血管を痛めてしまい、動脈硬化を誘います。遺伝的要因や食生活・運動習慣のほかにストレスなどの環境的要因も関与します。

動脈硬化症

動脈をはじめとする血管は弾力性に富んでいますが、年齢とともに老化現象として硬化が起こります。
血管壁にコレステロールなどが蓄積して内腔を狭くしたり、弾力性が著しく低下した状態を動脈硬化と称します。

虚血性心疾患

狭心症とは心臓に栄養を与える冠状動脈と称される血管が狭窄していく病気です。狭くなった血管にはコレステロールや血液成分が停滞しやすく、最終的に血液が凝固することで心筋梗塞へ移行してしまいます。

不整脈疾患

心臓は左右の上室と心室の計4つの部屋で構成されています。これら4つの部屋が洞結節と呼ばれる組織から電気刺激を受ける事で規則正しく動いています。不整脈とは、この電気刺激が正常に伝わらなくなる事で4つの部屋が同調することができない状態です。
放置していると意識障害や脳梗塞を誘発したり、心臓のポンプ機能を弱めてしまう危険性があります。

心不全

心臓は1分間に4~5リットルの血液を全身に送り出すポンプの役割を果たす重要な臓器です。
何らかの病気によってポンプ機能が低下し、からだの各組織へ上手く血液が供給できない状態を心不全と呼びます。

機器・設備

24時間心電図検
(ホルター心電計)

携帯型心電計を装着することで、日常生活に隠れている不整脈や虚血性心疾患を捉える事が主な目的です。その他、心臓病で服用している薬の効果判定や不整脈・狭心症の追跡にも有用です。

超音波診断装置
(心臓エコー検査)

超音波を用いて心臓弁膜や心筋組織を観察します。また心不全の評価に適した検査です。

12誘導心電図検査
(安静時心電図検査)

主に初期診断として、不整脈の検出や虚血性心疾患の診断・評価に用います。

動脈硬化検査
(血圧脈波検査)

CABI(血管の硬さ)とABI(血管の詰まり)と血管年齢を測定します。

血液凝固分析装置
(PT-INR測定)

抗凝固薬(ワーファリン)の血中濃度を測定して、血液の固まりやすさをみる検査です。

酸素飽和度測定装置
(パルスオキシメータ)

指先に装着して動脈血の酸素飽和度を測定します。

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